みなさんは、目標をお持ちですか?
大抵の人は何かしらの目標を持ってると思います。仕事やプライベートで達成させたい目標。しかし、それをどの様に達成させれば良いかの明確な道筋は描かれていますか?目標はあるけど、明確な道筋は描けていないという方が多いのではないでしょうか?
キャリア形成においても目標設定は有効な方法です。今日は、立てた目標を達成させるために有効的なフレームワークをご紹介したいと思います。
SMARTゴールと呼ばれるフレームワークをご存知ですか?
ここでは、SMARTゴールの仕組みと、目標設定に役立つヒントや設定例をご紹介します。
SMARTゴールとは何か?
SMARTゴールとは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-based(時間軸)の頭文字を取ったものです。SMARTゴールのフレームワークの各要素は、綿密に計画され、明確で進捗確認可能な目標を作ることができます。
目標が漠然としたものだと、それを実行するためのアクション等も漠然となり、結果的に目標達成をすることがむずかしくなります。
SMARTゴールを活用することで、このような問題を解決することができます。SMARTゴールのフレームワークは、個人的な目標であれ、仕事上の目標であれ有効的なフレームワークです。
以下では、「キャリアアップしたい」という目標を、SMARTゴールに変える方法を紹介します。
S = Specific(具体的)
1つ目のポイントは、具体的であること。
「何を達成したいのか?」をできるだけ明確かつ具体的に設定しましょう。目標が具体的なほど、それを達成するために必要なステップを理解することができます。
例: 外資系企業で、営業チームを管理するポジションを得たい。
M = Measurable(測定可能)
2つ目のポイントは、測定可能であること。
数字で確認できる目標になっているかがポイントです。数字を入れることで、誰が見ても達成出来ているのか、出来ていないのかが明確になることと、目標達成に向けた進捗がわかることがモチベーションアップにも繋がります。
例えば、外資系企業で営業チームの管理職になることが目標なら、応募した管理職の数や面接の回数で進捗を確認することができます。マイルストーンを設けることで、目標達成に向けた確実な進捗状況を把握し、自分がいま計画のどこに位置してるのかを把握しましょう。また、必要に応じて再評価し、軌道修正することも重要です。
例: 外資系企業の営業チームのマネージャー募集に3件応募する。
A = Achievable(達成可能)
3つ目のポイントは、達成可能な目標であること。
一定の期間内に無理なく達成できる目標を設定することで、モチベーションと集中力を維持することができます。ただ低すぎる目標でもいけないので注意が必要です。
上記の営業チームを管理する仕事を得るという例で言えば、リーダー的なポジションを得るために必要な資格、経験、スキルを知っておく必要があります。目標に向かって努力する前に、その目標が今すぐ達成できるものなのか、それともより良い準備をするために追加で行うべきことがあるのかを判断してください。
例:関連資格、経験、スキルを履歴書を記載し、外資系企業で営業チームのマネージャーとして募集されている3つの職種に応募する。
R = Relevant(関連する)
4つ目のポイントは、関連性です。
自分自身の目標を設定するときは、それが関連性のあるものかどうかを考えてください。それぞれの目標は、自分の価値観やより大きな長期的な目標に沿ったものであるべきです。もし、その目標がより大きな目標につながらないのであれば、考え直したほうがいいでしょう。なぜその目標が自分にとって重要なのか、それを達成することが自分にどう役立つのか、長期的な目標にどう貢献するのかを考えてみてください。
例:キャリアアップしたいという目標を達成するために、関連する資格、経験、スキルで履歴書を更新し、外資系企業の営業チームのマネージャーとして3つの募集に応募する。
T = Time-based(時間軸)
5つ目のポイントは、時間軸です。
あなたの目標達成のタイムフレーム(期限)は何ですか?最終期限を設定することで、モチベーションを高め、優先順位をつけやすくなります。例えば、マネージャー職への昇進を目指すのであれば、6ヶ月間とする等です。。その期間内に目標を達成できなかった場合、その理由を考える時間を持ちましょう。時間枠が非現実的だったのか、予期せぬ障害にぶつかったのか、目標が達成不可能だったのか、などです。
例:キャリアアップしたいという目標を達成するために、関連する資格、経験、スキルで履歴書を更新し、今週中に外資系企業の営業チームのマネージャーとして募集に3件に応募する。
なぜ目標達成にSMARTゴールを使うと効果的なのか?
SMARTゴールのフレームワークを使うことで、境界線を設定し、必要なステップ、そこに到達するために必要なリソース、途中の進捗を示すマイルストーンを定義することができます。SMARTゴールを使えば、効率的かつ効果的に目標を達成できる可能性が高くなります。
SMARTゴールは、さまざまな状況の人にどのようなメリットをもたらすか、いくつか設定例を挙げてみましょう。
SMARTゴールの設定例
ここでは、SMARTゴールの設定例をご紹介します。
設定例. 転職希望者の場合
例えば、あなたが近い将来、新しい仕事を見つけたいと思っているとしましょう。その場合、SMARTゴールは、今後3ヶ月以内にマーケティング会社に転職し、キャリアアップを図ることだとします。その場合、あなたは以下の様なSMARTゴールを設定することが効果的といえます。
Specific: 今後3ヶ月以内にマーケティング会社の新しい仕事を見つけたい。
Measurable: 目標達成を確実にするため、目標期限までの1週間に5件の応募を完了させる。
Achievable: 新しいポートフォリオの資料や、職務経歴書等をアップデートする。数カ月前から目標のタイムラインを設定し、達成可能なものにする。
Relevant: 2022年度中にマーケティング・マネージャーになることを目標としているため、このSMARTゴールは自分のキャリアに大きく関係している。
Time-based: 次の四半期末に目標を達成する期限を設定する。
まとめ
それでは、最後に改めてSMARゴールの項目を整理したいと思います。
Specific:具体的な目標設定であること
Measurable: 測定可能であること
Achievable: 達成可能であること
Relevant: 目標が適切であること
Time-based: 適切な期限であること
SMART目標を設定することで、キャリアを前進させ、望む成功を手にすることができます。目標達成は難しいものですが、SMARTのフレームワークを使うことで、プロセスを整理し、適切なプランを設計することが可能になります。
ぜひ普段から自分の目標達成のためにSMARTゴールを上手く活用し、有意義な人生を形成していきましょう!